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所在地 | 藤枝市下藪田322番地 |
宗派 | 曹洞宗藤枝市岡部町桂島梅林院末 |
本尊 | 聖観世音菩薩 |
開創 | 天文15年(1546年) |
開山 | 霊屋契鑑大和尚(れいおくかいかんだいおしょう) 梅林院五世永録4年4月8日寂 |
開基 | 朝比奈備中守泰能(やすよし)法名功徳院喜雲道瑞居士 |
寺宝 | 開山禅師の御真筆 |
住職 | 当山30世紫峰佳秀和尚(加藤佳秀) 平成17年7月1日住職任命(平成23年10月8日晋山式) |
由緒縁起
最林寺は、「駿河記」(桑原藤泰著・文政3年)や「駿河志料」(中村高平著・文久元年)によると、開基朝比奈氏の旧宅の跡に建立されたと言う。
最林寺の裏の小丘陵(現在は藤枝バイパス建設によって撤去)には、戦国時代の砦の跡があり、この守将は今川の臣朝比奈氏一族であったと考えられる。
開創は、地誌によると天文15年(「梅林院史」では天文5年説)と伝えられ、開基は、殿村の総善寺と羽佐間村の喜雲寺と同じ朝比奈備中守泰能、法名功徳院喜雲道瑞居士である。

開山の梅林院五世霊屋契鑑は、梅林院三世心包玄契の弟子が、二世の和尚良穆(りょうぼく)(無学大体禅師)に階って常陸国に赴き、良穆の開いた龍泉院の二世となった。
天文8年(1839年)には石雲院の輪住(りんじゅう=一任期制の住職)となり、天文15年に最林寺を創建し、
同23年には朝比奈の総善寺を改宗して開創し、晩年には喜雲寺と万年寺を開き、
永禄4年(1561年)4月8H多くの人々に惜しまれながら示寂した。

現在最林寺には、天文7年に染筆した開山霊屋の七言絶句の墨跡が保存されている。その筆跡も誌の内容も奇を衒(てら)わぬ爽やかな曹洞禅僧らしいものである。
ところで、この天文年間から永禄
年間にかけて三川吉良城の吉良上賜介義安が今川義元に捕らえられ、この藪田村に幽閉されていたことがあった。「駿河志料」によると、その幽居したのが、最林寺か中藪田の大屋敷と呼ばれたところであろうと言う。
その後最林寺は、中ノ合の潅渓寺の他に浄福寺(廃寺)・汲月院(廃寺)の3力村の末寺を持ち、開山の控えめな禅風を守りながら、村の檀信徒と共にその法灯を守り続けてきた。
時は流れ、昭和50年代には国道のバイパス(現在の国道1号線)が完成するに伴い、静かな山里だったこの地区も宅地化が急速に発展した。最林寺も将来の寺運の発展を願って昭和58年には、檀信徒の協力により、庫院と書院を新築し、墓地境内地を整備し、さらに平成9年には開山堂・位牌堂を新築した。

地域との関わり
地域に開かれ、皆さまに寄り添うお寺として。
坐禅会
「静けさのなかで、自分と向き合う時間。」
最林寺では、日々の忙しさから離れ、心を落ち着かせる坐禅会 を開催しています。
静かな空間のなかで深く呼吸し、心を無にすることで、
自分自身と向き合い、心の安らぎを取り戻すひとときを過ごせます。
坐禅が初めての方でも、僧侶が丁寧にご案内いたしますので、安心してご参加ください。
「何かを得るのではなく、手放す時間」 を、ぜひ体験してみませんか?

ランドセル祈祷
「新たな一歩を、安心とともに。」
小学校への入学は、お子さまにとって大きな節目のひとつ。
最林寺では、新しい環境へ向かうお子さまの健やかな成長を願い、ランドセル祈祷を行っています。
ご家族とともに祈りを捧げることで、お子さま自身が新たな一歩に自信を持ち、
安心して学校生活を迎えられるよう、お寺が温かく見守ります。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひお気軽にお申し込みください。

御詠歌
心静かに、仏さまの教えを声にのせて。
心静かに、仏さまの教えを声にのせて。
最林寺では、月に1~2回、御詠歌のお稽古を行っています。
仏教の教えを旋律にのせて唱える御詠歌は、自然と心を整え、穏やかな気持ちになれるひとときです。
曹洞宗では「梅花流」と呼ばれる御詠歌の流れがあり、全国のお寺で広まっています。
最林寺でも、この伝統を大切にしながら、お稽古を続けています。
初めての方でも、和やかな雰囲気のなかで学べる場 ですので、興味のある方はぜひご参加ください。

住職のメッセージ
ご挨拶
当寺院は、500年の歴史を受け継ぎ、代々この地で信仰を守り続けてまいりました。供養の場としてだけでなく、日々の暮らしの中で気軽に訪れ、心を落ち着けられるお寺を目指しています。皆様にとって、ここが安心できる場所であり続けられるよう努めてまいります。
大切にしていること
仏教の教えの根本にある「利他行」の精神を大切にし、自分のことよりもまず相手のことを考え、笑顔で接することを心がけています。自ら積極的に挨拶をし、人と人とのつながりを大切にする——その積み重ねが、やがて大きな安心感へとつながると信じています。檀家の皆様をはじめ、訪れるすべての方と向き合い、お話を伺うことで、一人ひとりに寄り添い、心の支えとなれるよう努めています。
訪れる方々へのメッセージ
お寺は、人生の節目や日常のひとときに立ち寄ることができる、心の拠り所です。また、新たに建立された福てらす墓園もまた、大切な方を偲び、祈りを捧げる場として、皆様に安心してお参りいただける場所でありたいと願っています。

当山住職 加藤 佳秀
福てらす墓園
〒426-0201 静岡県藤枝市下藪田322(福田山 最林寺敷地内)